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Googleアナリティクスで自社サイト解析~デザインで変わるコンバージョン率~(2023.7月Ver)

ここ数年、ウェブサイト制作と必ずセットで必要になってきているGoogleアナリティクス。
ウェブサイトで成果が出ないと焦り、どうすれば改善できるのかと悩んでる方も意外と多いはずです。
逆に大幅にリニューアルしてコンバージョンを落としてしまう例も少なくはありません。
ウェブサイトを正しく運営していくためには、ウェブ解析の基本を理解し、サイト改善を繰り返すことにあります。
すなわち、PDCAサイクルを回す事が原則になります。
今回はGoogleアナリティクスを使用し、コンバージョン率を高めるデザイン改善を行う方法をご紹介します。

PDCAサイクルとは・・・・P=PLAN(計画)D=DO(実行)C=CHECK(評価)A=ACTION(改善)で、この周期でサイクルを回し、繰り返し行うことで継続的な業務の改善を促す技法のことです。
コンバージョンとは・・・ マーケティングの分野においてCVとも略され、ECサイト上で獲得できる最終的な成果のことを指します。

アクセス解析を理解する

Googleアナリティクスとは?

Googleアナリティクスは、自社サイトに訪問するユーザーの状況を把握することができるアクセス解析ツールで、『WEBサイトの現状を計測する無料ツール』になります。

実際に、ウェブサービス利用実態調査を行なっているDataSign社が発表したレポートによると、2021年7月時点でGoogleアナリティクスを導入している上場企業は90%を超えたようです。因みに90%超えの数値は上場企業の導入率になりますので、中小企業の導入率も含めると実際はもっと多いと言えます。

Googleアナリティクス分析

Googleアナリティクスを設定することで、ウェブサイトにどんな人が、どんな流入経路で、どんな目的をもって、どんな動きをして、どこから出ていったのかが数値で確認することができ、その数値を分析することで、ウェブサイトの目的に沿った改善点を見出すことが可能になります。

アクセス解析用語

Googleアナリティクスを初めて利用する方でつまづくポイントが「アクセス解析用語」です。独自の用語が多いため、アクセス解析を行う上で用語を理解しておく事がポイントになります。特に、筆者も初めてGoogleアナリティクスを利用した際に、「セッションって?」「直帰率?離脱率?」と陥った経験がありました。アクセス解析を行う場合は、用語の理解をしておくことをオススメします。


※上記は、Googleアナリティクスのデモページになります。

覚えて置くと便利なGoogleアナリティクス解析で必要な用語

  • ユーザー数(訪問者数・略:UU)・・・サイトに来たユーザー数を指します。
  • セッション数(訪問回数・訪問数)・・・サイトに訪れたユーザーがページを閲覧して離脱するまでの行動を指します。
  • ページビュー数(略:PV)・・・サイト内でページが閲覧された回数を指します。
  • ページ/セッション・・・1訪問あたりのページ数を指します。
  • 平均セッション時間・・・平均で滞在している時間を指します。
  • 直帰率・・・1ページのみ閲覧し、そのまま離脱してしまった訪問の割合を指します。
  • 離脱率・・・サイト訪問し、閲覧したページが最後だった割合を指します。
  • 新規セッション率・・・新規で訪問した割合を指します。

アクセス解析で課題改善

コンテンツ全体をファネル化し課題発見をする

ファネルとは、マーケティング用語で広く集客した上で、ふるいにかけられた見込み顧客が、検討・商談、そして成約へ流れる中で段々と少数になっていくことを指します。 一般的に、商品・サービスの購買過程をフェーズ分けし、モデル化したものになります。
実際にこれを、ウェブサイトに置き換えてみましょう。まず、大きな漏斗を想像してください。漏斗のふるいセクションに以下のコンテンツ内容を配置してみました。

  • ランディングページ
  • 回遊ページ
  • フォームページ
  • コンバージョン

イメージすることは、ゴールであるコンバージョンまでに、どのくらいのユーザー数がサイトに訪れ、回遊を繰り返した後に離脱をしたのか、あるいはそのまま直帰したのかなどを分かりやすく図に表しました。
そもそもオーガニック検索をして、自分が探しているコンテンツではなかった場合もありますし、ページ速度が遅く離脱したケースもあります。逆にフォームページまで辿り着いたのに離脱してしまった場合は、フォーム入力に手間がかかってしまったケースも考えられます。


※上記は、Googleアナリティクスのデモページになります。

単にGoogleアナリティクスで離脱ページを確認したい場合は、「行動>サイトコンテンツ>離脱ページ」から確認できます。ページタイトルごとで細かく確認したい場合等は、カスタムレポートを使用するケースもあります。

MEMO

ランディングページ
ランディングとは、着地、着陸という意味であり、文字通り最初にユーザーが見るページになります。広告などのキャンペーンのために専用のランディングページを作成することもありますが、検索エンジンなどを経由して、ランディングページの目的ではないページを最初にユーザーが見ることもあります。

回遊ページ
回遊ページとは、ユーザーが2ページ目以降として閲覧するページです。商品ページや送料ページなどのコンテンツが回遊ページとして機能することが多いです。

フォームページ
フォームページとは、コンバージョンにつながるフォームがあるページです。ショッピングカートや資料請求フォーム、お問い合わせなどです。

コンバージョン
ECではサンクスページがコンバージョンページとなることが多い一方、メディアサイトやサポートサイトのようにコンバージョンがページ単位で明確にならないケースもあります。

 

サイト内デザイン・構造課題を検討

そもそもTOPページやランディングページ等、流入してきたユーザーが最初に閲覧するページで直帰率が多い場合は、サイト内のデザインや構造を検討する必要があります。

サイトはこちらから→https://chirashi-tsukuru.com/

<トップページ改善点>

トップページで直帰率が多い場合のサイトの問題点としては、以下の内容が考えられます。

1デザインが見ずらい、分かりづらい

2ナビゲーションが乏しく、コンテンツが不十分

3メインビジュアルがなく、イメージがしづらい

4求めているコンテンツがどのページにあるか分からない

5スマホの場合であれば、スマホ対応になっていなかったり、ボタンが押しづらいなど・・・

 

<回遊ページ改善点>

回遊ページの途中で離脱が多い場合には、リンク切れが起きていないか、次のページへいくためのナビゲーションがあるかなど確認してみるのも手ですが、単純に回遊率はただ高ければ良いというものでもありません。具体的に「欲しい情報が見つけられず、サイト内を回遊してしまっている」というネガティブな要因も考えられるためです。

そのため、Googleアナリティクス分析を行う際は回遊率の数値だけを見るのではなく、滞在時間やコンバージョン率などのの数値も参考にし分析を行う事をオススメします。でなければ、「回遊率は上がったが、コンバージョン率が下がってしまい、結果的に成果に結びつかなかった」ということにも繋がりかねません。あくまで各数値を参考に、ユーザーの行動を想像することで、最適な改善方法を考えましょう。

 

<フォームページ改善点>

フォームページで離脱が多いケースとしては、入力フォームが使いにくいため、せっかくの顧客をのがしてしまう可能性や、必須項目が多く入力に手間がかかる場合が想定されます。
可能であれば、必要最低限の情報のみ必須にしたり、最近では、プルダウンメニューやラジオボタンで項目を選ばせるようにすると良いでしょう。また、必須項目の場合は必ず必須と分かるようなアイコンを入れると良いでしょう。

最後に、アクションボタンを「送信する」と設定されているケースをよく見ます。ユーザーの心理として、押したらどうなるか分からないボタンを押すのはためらう傾向にありますので、アクションボタンには「送信」などではなく「資料を請求する」や「お問い合わせ内容を送信する」など具体的な文言を入れると良いでしょう。

 

Google社より2023年7月1日(土)までにGoogle Analytics4 に移行しました。

今まで述べたユニーバーサルアナリティクスのサポートを終了し、7月1日よりGA4に切り替わりました。

UAから移行・切り替えの記事は弊社のスタッフが記事にしておりますので、よろしければそちらを御覧ください。

Google アナリティクス 4 の切り替え方法

もうすでに移行をされた方も多いかとは思います。

しかし、今まで使用していたユニーバーサルアナリティクスのビジュアルも使用の仕方も全然違うのが、Googleアナリティクス4(以下GA4)になります。

そもそもの違いが「ユニーバーサルアナリティクス」までのアカウント構造は、「アカウント > プロパティ > ビュー」という階層に対して、
「GA4」は、「アカウント > プロパティ> データ ストリーム」となるため、全く別ものになってしまうわけです。

また、「GA4」では、ウェブ用の「測定ID」とアプリ用の「ストリームID」に変わります。これによって、1つの「プロパティ」内に「ウェブ用」、「アプリ用」と複数の「データ ストリーム」を作成することができ、ウェブとアプリ間を計測をすることができるようになります。

それほど、違う性能になるため、当然「ユニーバーサルアナリティクス」のデータを引き継ぐことが出来ません。

新しい計測方法でレポートを作成し、PDCAを回していくことになりそうです。

 

まとめ

Googleアナリティクスで分かることは、あくまで自社サイトに訪問するユーザーの状況を把握することが出来るツールになりますので、レポート内容の各数値を参考に、どのページを改善することがコンバージョンに繋がるのかなど、ユーザーの行動を想像することにあります。また、1回分析して終わりではなく、良いサイトというのは、常にPDCAサイクルを回し続けることで、良い結果に繋がると言えます。日々改善を継続しなくてはいけませんので大変な作業となりますし、改善したけど、結果につながらない場合もあります。
Googleアナリティクスの数値を元に、日々改善の努力しなくてはいけませんが、結果が出たり、内容が理解出来てくると楽しいものもありますので、この機会に自社サイトを分析してみてはいかがでしょうか?

弊社でも、Googleアナリティクスアクセスを使用した解析のレポートを提出、改善のサービスを行なっております。

ご相談、お見積もりも無料ですのでお気軽にお問い合わせください。
担当者よりお返事させていただきます。

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