Webコーディング部の中村です。
今回は仕事で携わることの多い、レンタルサーバーやネームサーバーのことについてお話したいと思います。
ドメインとDNS(ドメインネームシステム)
Webサイトを閲覧する時に目にするドメイン。
ドメインは、Webサイトの住所である192.0.2.0といった「IPアドレス」を「adshin.com」のように人が覚えやすい形にしたもの、という話は聞いたことがあるのではないでしょうか。
ただ、「WebサイトのIPアドレス」とはどういうことなのか、どういう仕組みでIPアドレスが取得されているのかまでは気にしていなかったりします。
「WebサイトのIPアドレス」ですが、これは「WebサーバーのIPアドレス」となります。
しかし、「adshin.com」=「WebサーバーのIPアドレス」と捉えると、メールサーバーの情報はどこにあるんだろう?という疑問が出てきます。
ムームードメインなどのドメインサービスでは、ドメインを取得後ネームサーバー(DNSサーバー)の設定を行う必要があります。
例えば、HPのサーバーとしてレンタルサーバーをXサーバーで利用する場合は、ネームサーバー情報に下記の様な設定が必要となります。
ネームサーバー1:ns1.xserver.jp
ネームサーバー2:ns2.xserver.jp
ネームサーバー3:ns3.xserver.jp
ネームサーバー4:ns4.xserver.jp
ネームサーバー5:ns5.xserver.jp
サーバー切り替えの注意点
前置きが長くなってしまいましたが、ここからが本題です。
サーバーを切り替えるということは=IPアドレスが新しいサーバーのIPアドレスに変わるということになります。この時DNSにIPアドレスが変わることを伝えておかないと、古いサーバーにアクセスしてしまってコンテンツが見られない、ということが起こります。
現実世界と置き換えると、引っ越したのに住所録を書き換えなかったせいで、訪問者が彷徨った挙げ句、迷ってしまうようなイメージです。そのためサーバーを切り替える際には、必ずDNSも切り替える必要があります。
※DNS切り替えは契約しているドメインやサーバーの管理画面から行います。詳しくはドメイン・サーバー管理会社に問い合わせてみてください。
サーバー切り替え時にやっておいた方がいいこと
また、サイトをリニューアルする場合はそれまでのHPからサイトのページ構成が変わってしまうことも多々あるかと思います。
例)
旧会社概要ページ https://e-adshin.com/corporate_site
↓
新会社概要ページ https://e-adshin.com/corporate
その場合は今まで使っていたページがGoogleにインデックスされているケースもあるのでそのままにしておくと、旧会社概要ページのhttps://e-adshin.com/corporate_siteにアクセスされた場合、404エラー等でページが表示されないケースもあります。
そんな時は新しいサイトをGoogleがクロールし、新しくインデックスを書き換えるまでの住所変更の転送設定みたいな機能である「.htaccess」に301リダイレクトなどを設定しておくといいでしょう。
こちらに関しては次回にでも詳しくご説明したいと思います。
メールクライアントの設定
最近のサーバーではWEBページのデータだけでなく、そのドメインのメールサーバーも管理しているケースが殆どで、メールアドレスにもドメインが使われているため、正しくDNS切り替えを行わないと、いつまでも古いサーバーにメールが届いてしまうことになります。
WEBサイトと同様にDNS切り替えが完了するまでのタイムラグもあるため、移行期間中は使っているPCのメールクライアントで新旧両方のサーバーのメールアカウントを受信するよう設定します。
該当のドメインでメールアカウントを複数使われている場合等は特に切り替えにも時間を要するのでその分の作業時間も考えて切替日を設定する必要があります。
まとめ
ウェブのお仕事をやっていると必ず携わることになるサーバーの移転やDNSの切り替えですが、新規でのサーバー設置であればまだ気が楽ですが、現在動いているサーバーを移転やリニューアルとなるといろいろと気を使う部分も多く、段取りも大事になってきますね。
ただ、DNSとサーバーのことがすこしでもわかっていれば気持ち的にも随分ちがいますので、サーバー移転・DNSの切り替えに不安を感じていましたら、まずはこの辺りの情報を調べてみてください。