こんにちは!WEBディレクション部のキムキムです。
私は長年、WEBディレクターという職業をやっていますが、WEBディレクターの仕事を上手く立ち回っていくにはどのようにしたらいいか?など不安を抱えている方もいらっしゃると思います。
また、WEBサイト制作を依頼する側の担当者もディレクターとの関係が重要になってきます。WEBサイトを発注される際にも、こちらでご紹介する内容などご覧いただき、ディレクターを上手に使う参考になればと思います。
この記事の目次
クライアントの言いなりにならない
ディレクターという職業はクライアントと一番密にやり取りすることが多い職種だと言えます。
クライアントの要望をヒアリングして、「言われた通りに進めればいい」という状態だと、クライアントからは「こちらが言ったことしかやってくれない」と思われてしまいます。
「確かに(発注担当者が)言われているやり方もありますが、この方が良い」など自分の経験上提案ができることであれば積極的に提案していく方がクライアントから信頼されるケースが多いです。
クライアントが想像していなかった提案ができるように心がけるのが必要です。
クライアントに対して「どうしましょうか?」という言葉は出来るだけ使わない方がいいディレクターだと思います。
期限を積極的に伝える
ウェブサイト構築するうえではプロジェクト全体で相当なタスクがあります。
自分から積極的に「いつまでに対応します」と、期限を伝えて対応を進める方がメリットがあります。
期限を伝えることで、クライアントも安心し、自分も「いつまでには対応しないといけない」など仕事の優先順位を決めて、「期限までにしっかりタスクを終わらせる」という意識が芽生えます。
また、あらかじめ期限を伝えているとクライアントも「あの件、どうなっていますか?」などの催促は少なります。精神衛生上よいです。
連絡用のツールを使い分ける
現在はチャットでやり取りすることも多くなりました。まだメールでのやり取りの文化も残っていますが、できればチャットでやり取りする方が反応が早い印象です。
ただ、チャットを使うスキルは人によってまちまちで、チャットというテキストでやり取りするのが上手な人とそうではない人がいます。
文章での伝え方によっては「言われている意味が分からない」などが発生して、それをまたチャットで質問を投げるなどは時間が掛かってしまい非効率です。
そういう時は、電話もしくは(関係者が多い場合は)オンラインのミーティングをする方が早く問題が解決する場合があります。
伝える内容によって、ツール(チャット、メール、電話、オンラインミーティングなど)を使い分けましょう。
クライアントの担当者と仲良くなる
プロジェクトを進めて行くうえで、クライアントの担当者の関係は非常に重要です。
担当者と(ビジネス的な視点で)仲良くなっていると進行もスムーズになりますし、電話やオンラインミーティングの際もストレスを感じることが少なくなります。
また、何か軽微なミスがあったとしてもそこまで追及されることもなくなるケースが多いです。
基本的に接するのは会社の社長というよりは、企業に属しているWEB担当者のため、いい成果物ができるとその担当者の社内的な評価もつながります。
一緒にいいものを作っていく「仲間」という距離感で接することができれば関係性もよくなり、プロジェクトがスムーズに進みます。
たまには電話で軽く世間話などするのもいいでしょう。
クライアントを悩ませない
クライアントの担当者に難しい選択を迫ったり、簡単に対応ができないような難しいタスクを渡すと、途端に反応が鈍くなります。
担当者はWEBのことをあまり知らないなどもあったりするケースもあります。また、通常業務と並行してサイトリニューアルなどを対応している場合もあります。
担当者のスキルを見極めて、ディレクターが手を動かしてやってあげる、もしくは単純に選択してもらうだけというような対応も心がけたいところです。
そうすることによって、プロジェクトを早く動かすことができます。
自分よりステークホルダのタスクを優先する
WEBサイトを構築する場合はいろんなタスクが発生しますが、自分だけで完結できるようなタスクについては後回しにして、クライアント、デザイナーやエンジニアのタスクを優先するように心がけましょう。
仮に自分のタスクを優先してしまうと社内であればデザイナーやエンジニアの手が止まることがあります。ディレクターがボトルネックになっている状態です。
他の人のタスクや指示を優先して行う方がプロジェクトの進捗はよくなります。
出来るだけディレクターでボールは持たず、早めに関係者にパスすることを心がけましょう。
情報共有を密にする
もし、情報を自分だけに留めているようだったら、積極的に情報を共有しましょう。
デザイナーからデザインが上がってきたら確認して、クライアントの担当者に展開。そのタイミングで「今、デザインを展開して〇月〇日にフィードバックがある」だったり、クライアントの担当者の状況なども社内のプロジェクトメンバに共有するようにしましょう。
デザイナーやエンジニアが「今、どういう状況なのかわからない」などの状況を作らないようにした方が社内メンバも不安にならない状態が作れます。
さいごに
ディレクターはクライアントと社内メンバーを繋ぐハブのような存在です。ディレクターの振る舞いでプロジェクトがスムーズに進んだり、難航したり、人によってまちまちです。
上記にあげた内容を踏まえていればある程度スムーズな進行ができると思います。
デザイナーやエンジニアに比べてスキルの差は見えづらいですが、プロジェクトが成功するかしないかの大きな役割を担っていると言っても過言ではありません。
私も日ごろから創意工夫をして、スムーズに案件が回るように心がけたいと思います。