
Webサイトを作る上で、「SEO(検索エンジン最適化)」は避けて通れません。特に、HTMLやCSS、JavaScriptなどの「コーディング部分」は、検索エンジンがページを正しく読み取り・評価するための重要な要素です。
今回は、コーディング初心者の方でもすぐ実践できる、SEOを意識した基本的なコーディング方法をわかりやすく紹介します。
HTML構造の基本を整える
h1〜h6タグを正しく使う
見出しタグはSEOにとって非常に重要です。検索エンジンは、見出しを通してページ構造や重要なキーワードを判断します。
- ページにh1タグは1つだけ使うのが基本です。
- 見出しは階層構造を意識し、h2 → h3 → h4 と段階的に使いましょう。
- 見出しの中には、できるだけ狙いたいキーワードを自然に含めましょう。
タグの持つ意味を理解する
HTML5では、意味を持ったタグ(セマンティックタグ)が多数あります。検索エンジンは、これらのタグを活用してコンテンツの意味を理解しています。
<header>【ヘッダー(導入・冒頭)】
<nav>【ナビゲーション(案内)】
<main>【主内容(中心部分)】
<article>【記事(独立内容)】
<section>【区分(内容のまとまり)】
<footer>【フッター(締め・補足)】
などを適切に使いましょう。
セマンティックな構造にすることで、検索エンジンに内容が伝わりやすくなります。
alt属性で画像を説明する
画像には必ずalt
属性(代替テキスト)を付けましょう。これは、画像が表示されないときの説明や、視覚障がいのある人向けの読み上げにも活用されます。
例:<img src="photo.jpg" alt="会社の外観写真">
キーワードを意識しながらも、自然な日本語で書くことが大切です。
ページ情報のメタデータを整える
titleタグはページの顔
ページタイトルは検索結果のタイトルとして表示される重要な部分です。
タイトルにはページの主題と狙うキーワードを含めましょう。
文字数は30〜40文字以内におさめるのが理想です。
例:<title>格安ホームページ制作なら〇〇Web</title>
meta descriptionでクリック率を上げる
meta description
タグは、検索結果の説明文として表示されます。
内容は120〜160文字程度。
キーワードを含みつつ、ユーザーが「読みたくなる」文章を心がけましょう。
<meta name="description" content="格安ホームページ制作なら〇〇Web。SEO対策付き、スマホ対応。まずは無料相談からスタート!">
OGPでSNS共有を最適化
SNSでページをシェアしたとき、見た目を整えるためにOGP(Open Graph Protocol)を設定しましょう。
タイトル・説明・画像を設定することで、シェア時の印象が良くなります。
Facebook、X(旧Twitter)でも有効です。
表示速度とモバイル対応
CSSとJavaScriptは軽量・外部化
ファイルサイズが大きいCSSやJavaScriptは、読み込み速度を遅くする原因になります。
不要なコードを削除し、圧縮(minify)しましょう。
ファイルはできるだけ外部ファイルにし、キャッシュを活用できるようにします。
<link rel="stylesheet" href="style.css">
<script src="script.js" defer></script>
モバイル対応(レスポンシブデザイン)は必須
Googleは「モバイルファーストインデックス」を採用しており、モバイルでの表示が重要視されています。
メディアクエリ
@media
を使って、画面幅に応じたスタイルを適用しましょう。
モバイルでの文字サイズ・ボタン間隔・表示崩れに注意!
ページ速度の改善で評価アップ
表示速度が遅いと、ユーザーの離脱率が上がり、SEO評価も下がります。
・画像はWebPやAVIFなどの軽量フォーマットを使用
・不要なライブラリの読み込みを控える
Core Web Vitalsの改善も意識しましょう。
内部リンクと構造の工夫
パンくずリストで階層を明確に
パンくずリストは、ユーザーが自分の位置を把握しやすくするだけでなく、Googleにも構造を伝える手段になります。
<nav aria-label="breadcrumb">
<ol>
<li><a href="/">ホーム</a></li>
<li><a href="/blog/">ブログ</a></li>
<li>SEOを意識したコーディング</li>
</ol>
</nav>
内部リンクで回遊性を高める
ページ同士を適切につなげることで、Googleはサイト構造を理解しやすくなり、評価が上がります。
同じカテゴリの記事や関連情報には積極的にリンクを貼ることを意識すると良いでしょう。
「詳しくはこちら」ではなく、リンク先の内容がわかるテキストにする(例:「SEO初心者におすすめの対策一覧」など)。
サイトマップでクロールを促進
HTMLサイトマップはユーザー向け、XMLサイトマップは検索エンジン向けです。
WordPressの場合、「Google XML Sitemaps」や「All in One SEO」などのプラグインで簡単に作成可能です。
まとめ
SEOは奥が深く、技術的な要素や外部対策など様々ありますが、まずは「コーディングの基本」を丁寧に整えることが大切です。
- 見出しの構造を整理する
- 画像のaltを記述する
- title・descriptionをしっかり書く
- モバイルでも崩れないように調整する
小さな工夫の積み重ねが、Googleにもユーザーにも信頼されるサイトづくりにつながります。ぜひ、できるところから実践してみてください!