AdLab アドラボ

役立つ情報を研究する
アドシンのWEBメディア

present byADSHIN

  • CONTACT

SCROLL

FOLLOW ME!

お問い合わせはこちら

【2023年版】デザイナーとAIの付き合い方について考えてみた!

Webデザイン部の稲原です。

最近注目されている「AIツール」。
「ChatGPT」や「AI画像生成」、音声のテキスト化やチャットサポートツールなど、AI技術が私たちの生活に大きな影響を与えています。

デザイン分野においてもAI技術がどんどん進化しています。
そこで今回は、AIを活用したデザイン事例、活用したデザインAIツールのご紹介、デザインでAIを活用するメリットとデメリットについて調べてまとめてみました。
それを踏まえてデザイナーとAIの付き合い方について考えてみました。

AIを活用したデザイン事例

まずは、これまでにデザイン分野においてAIが活用された事例を3つ取り上げてみました。
実際に活用されたデザインAIツールもご紹介していますのでチェックしてみてください。

キリンビバレッジ – POP作成

  
出典:「AIデータ解析×独自のデザイン構築ロジックで、新たな切り口からターゲットに響く販促物の製作に成功!キリンビバレッジ株式会社のアイポプ活用事例
キリンビバレッジは消費者のヒアリング情報と独自のAIによる解析データを掛け合わせ、映えるデザインを生成する「アイポプ」を活用しました。
元々「店舗や地域によって販促物の内容を統一しづらい」「販促物で季節感を出すのが難しい」「主観で流行やトレンドを取り入れても、消費者の気持ちを動かすような訴求にはならない」などといった悩みがありました。
そこで「アイポプ」を活用し、販促物に最新トレンドを採用でき、制作コストの大幅削減も実現しました。
社内からも好評を得ることができ、全国のどの店舗でも一定のクオリティを保ち、統一感のある販促展開ができるようになったそうです。

カルビー – 「クランチポテト」

出典:「さらに“最堅”に合う味わいへ!「クランチポテト」が初リニューアル!カルビーのポテトチップスで初めてAIを活用したパッケージデザイン『クランチポテト ソルト味 / サワークリームオニオン味』」

カルビーは「クランチポテト」のパッケージをリニューアルする際に、1,000万人以上のデータからAIがデザインを評価・生成する「パッケージデザインAI」を活用しました。
「パッケージデザインAI」とは、パッケージデザインの調査結果をもとに、消費者がどのようにデザインを評価するのかをAIが予測するツールです。
リニューアル前のデザインをシステムで分析し、商品の製法や食感などの特長、ターゲット層などを踏まえ、消費者の好意度を予測しパッケージがリニューアルされました。
活用によって「クランチポテト」はリニューアル前と比べて、1.3倍の売上を達成したそうです。
カルビーの他にも味の素、オタフクソース、ネスレ日本などが「パッケージデザインAI」を活用しており、今とても注目されているAIデザインツールといえます。

オルビス – 「ORBIS U(オルビスユー)」


出典:「ORBIS U(オルビスユー)|ここちを美しく
オルビスは、AIが4万件を越えるのデータを収集・分析し、LPデザインを自動で制作するサービス「AIR Design for LP(エアーデザイン・フォー・エルピー)」を活用しました。
オルビスは、LPはページが長く作るのが大変であるのに加え、費用や時間もかかるので、バナーの改善を優先していました。
そんな中「ORBIS U(オルビスユー)」を発売し一年弱が経ったところで、だんだんコンバージョン率が落ちていったそうです。
そこで「AIR Design for LP」を導入しLP制作をしたところ、約3カ月でLPのコンバージョン率が1.6倍に向上しました。
オルビスの他にも500社以上の導入実績があり、Webマーケティングの成果を達成しています。

デザインでAIを活用するメリット・デメリット

上記では悩みが解決したり売上向上した事例をあげましたが、具体的にAIを活用するとどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
それぞれ3つずつにまとめてみたので、皆さんもAIとの上手な付き合い方について考えてみてください。

メリット 1:デザイン知識がなくても製作出来る

デザインAIツールを使えば、デザイナーでなくても手軽にデザインの作成することができます。
蓄積・学習されているデータ量が多いほど、AIは高品質のデザインを提案してくれるはずです。
ロゴ作成やイラスト作成もAIにお任せすることが出来るので便利です。今後はもっと幅広いデザインAIツールが生まれるかもしれないので、活用する価値はアリです。

メリット 2:生産性は向上する

AIは大量なデータの処理や単調な作業が得意です。それを学習させてしまえば、大幅に時間を短縮することが出来ます。
デザインのアイデアが浮かばなかったとき、AIを活用することによりたくさんの提案をしてもらうことが可能です。
時間が短縮した分、他の作業時間に当てることも出来るので、生産性向上へ繋がります。

メリット 3:コスト削減が出来る

デザインAIツールにはWebサイトやロゴデザインを無料で行ってくれるものもあります。
自分で製作したり外注依頼すると、時間も費用もかかってしまいます。
デザインAIツールを活用すれば、作業が個人で完結する場合もあるのでコストを抑えられます。

デメリット 1:雇用の減少

上記でもご紹介したように、デザインAIツールは便利なものばかりです。
AI導入は、新人を1から育てるという教育コストのカットにも繋がると言われている程です。
AIが得意とする単純作業は自動化され、雇用は減っていくと予想されています。

デメリット 2:AIに継続して学習させる必要がある

AIにより良い提案を求めるのであれば、導入後も継続的に学習させていく必要があります。
学習を怠ると、イメージ通りの提案が出来なくなったりと偏りが出てきてしまうそうです。

デメリット 3:ゼロからデザインを作り出すことは出来ない

AIは何もないところからデザインを生み出すものではなく、大量にあるデータを元にデザインが生み出してくれるので、ゼロからデザインを作り出すことは出来ません。
また、人間のように感情や心理を持たないので、無機質なデザインになりがちだそうです。
ユーザーの考えを理解し行動したり、気持ちを汲み取ったりするのは人間が担当する必要があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
デザインAIツールは便利なものばかりで、今後もどんどん展開されていくでしょう。

「将来AIにデザイナーの仕事を奪われてしまうのではないか?」と考えたこともありましたが、
人間らしさが求められる場面では、やはりAIの力だけでは完結させることは出来ないのが事実です。
デザイナーとAIの上手な付き合い方としてベストなのは「共生していくこと」ではないかと考えました。
データ処理やアイデアの提案などはAIツールにお任せすると、デザイナーのサポート的役割をしてくれるのではないでしょうか。
人間らしさやクリエイティブな部分はデザイナーが生み出していく必要があると思います。

今回ご紹介した、「AIを活用したデザイン事例」の企業のように、デザインAIツールの活用を検討してみても良いのではないでしょうか?
AIに関する理解を深め、上手にデザインAIツールを活用していきましょう。

AIに関する記事のご紹介

過去にもAIに関する記事を投稿していますので、是非チェックしてみてください!

ChatGPTを”チョコっとだけ”触ってみた!

【身近に感じるAI】ChatGPTでHTMLコードを作ってみた!

AIを使用したおすすめの配色サイト3選

PAGE TOP